天窓の種類

外から見た天窓

天窓には、大ざっぱには2つの種類があります。開閉が可能な天窓と、開閉できない窓です。前者の開閉可能な窓にも複数の種類があり、それも2種類あります。手動で開けられる天窓と、自動の天窓です。

開閉できない天窓の特徴とは

開閉できない天窓は、換気などのデメリットはあります。開ける事ができなければ、部屋の中の空気も入れ替えられないでしょう。その代わりメリットもあって、例えば明るさです。開閉できる天窓と比べると、窓の面積は比較的広く確保されています。ですから開閉可能な天窓と比べると、部屋を明るくできる訳です。また開閉できない天窓は、価格に関するメリットもあります。開けられる窓と比べると、比較的低い価格になるからです。ですから開閉不可能な天窓は、採光性だけを重視する方々には向いています。

電動と手動の2つの天窓

そして開閉できる天窓は、電動と手動の2種類あるのです。後者の手動ですが、たいていは窓にレバーなどが設置されていて、それを動かして窓を開け閉めする事になります。
それに対して前者の電動の天窓は、タッチパネルなどで操作するのが一般的です。そもそも住宅内の照明を点灯する際にも、壁面にある押しスイッチをオンにするでしょう。電動の天窓も同じようなスイッチを入れて、開け閉めする訳です。

高い場所の窓は電動式がおすすめ

では電動式の窓は、どういう場所に設置するのが望ましいかと言うと、高い場所です。手が届きづらい場所にある天窓は、電動式にする方が無難です。そもそも手動式の窓を開ける為には、窓の近くまで行く必要があります。しかし高い場所に窓が設置されているなら、もちろん行く事はできません。高い場所に窓開け用のレバーが設置されていたところで、開けられないでしょう。しかし電動式の天窓の場合は、その限りではありません。壁などに設置されているスイッチを入れるだけですから、たとえ高い場所にある天窓でも、簡単に開ける事ができます。

電動式の窓に完備されている色々な機能

また電動式の天窓ですと、タイマー機能が完備されている事もあります。例えば毎朝の7時に必ず天窓を開けたい時には、タイマーを7時にセットしておけば、自動的に窓を開く事もできます。そうかと思えば、センサーが完備されている天窓もあるのです。雨に関するセンサーです。例えば普段は、天窓を開けた状態にしておきます。もちろん雨が降ってくれば、その窓から水が入ってしまうでしょう。ところがセンサーが設置されている窓は、その水を感知してくれます。それで直ちに窓を閉めてくれますから、部屋の中に水が入り込むこともありません。その他にも、セキュリティ機能などが完備された天窓もあります。手動式の場合は、そこまで多くの機能は完備されていません。

手動式の天窓とそのレバーの種類

逆に手動式の場合は、低い場所の窓には向いています。低い所にある窓でしたら、もちろん簡単に手を伸ばせるからです。
低い場所にある手動式の窓は、レバーなどが設置されているのが一般的です。レバーを「開」の方向にひねれば、窓を開ける状態になりますし、「閉」の状態にしておけば窓に鍵をかける事もできます。
そのレバーの形状も色々あります。回転式のレバーが設置されている窓もあれば、トイレの水のスイッチのように、左右に動かすタイプのレバーもあります。

高い場所も開けられる操作ロッド付きの手動の天窓

ただし高い場所にある天窓でも、専用の長い棒で開け閉めできる事もあります。いわゆる操作ロッドです。操作ロッドは、窓の鍵の位置に設置されています。低い場所から開け閉めできるように、長さ2メートルや3メートル程度の棒になっていて、簡単な操作で天窓を開けられるのです。ちなみにロッドの長さは、天窓の製品によって異なります。たいていは、最長3メートル前後になっています。

手動と自動はどちらがおすすめか

その手動と自動の天窓のどちらが良いかは、ニーズ次第です。開け閉めを面倒にしたくない方々は、前者の自動を選んでいる傾向があります。というのも上述の操作ロッドは、使用するのが若干面倒に感じられる事があります。最初の内はあまり手間が大きくなくても、何回もそれを使用していると、だんだん面倒になってしまう事も多いです。ところが自動の天窓の場合は、特に複雑な操作は必要ありません。スイッチをオンもしくはオフにするだけなので、手軽に窓を開け閉めできます。ただ自動タイプは高機能ですから、手動よりは価格が高めになる傾向があります。

天窓に対するブラインドとその種類

また天窓のブラインドにも、色々な種類があります。例えばブラインドの表面がアルミコーティングされているタイプもあれば、もっとシンプルなローラーのブラインドもあります。寝室にある天窓ですと、前者のアルミコーティングのブラインドが選ばれる事が多いです。その他にも多数のアルミの羽が設置されているブラインドもあり、羽の角度をコントロールして、光の入り具合を調整できます。